輸入車の融雪剤対策


融雪剤から車体を守れ!

札幌など融雪剤を散布する地域で車を使用している場合、車は防錆(ぼうせい)をしていないと鉄部分は腐食します。間違いなく錆びます。厳密にはアルミ部分も腐食しますが放置していても問題ありません。問題は鉄なんです。

札幌では珍しくないトラブルの一例。融雪剤によってサスペンションが折れます。純正サスがよく折れますが、このように社外のサスも折れます。サスというのは伸縮していますから、ミクロな亀裂に融雪剤が入り込み、錆が進行してしまいます。サスが折れるのは大体リアなんです。リアの足回りを想像したらわかりますが、大抵の場合、サスがアームに乗っています。アームが融雪剤の受け皿になっているのです。下に落ちないんです。だからリアサスの下側がよく折れるのです。フロントも折れますが、リアほどではありません。

これはベンツMLのもの。防錆処理なしで札幌で使用していてフロントのショックの付け根が融雪剤で折損しました。恐ろしいことですが、この場合は取り付けボルトの緩みによってダメージが蓄積されてしまったことが原因でもあります。どちらにしても錆びの進行が恐ろしく早いのは融雪剤が原因です。

一番の対策としては新車のうちに何かしらの防錆塗装をすること。または冬は週に一度以上はスチームで下回り洗浄を行うこと。 どちらかというと洗浄の方は当然行わないといけません。いくら防錆してもメンテナンスフリーとはいきません。画像は私が依頼されたBMWの新車。

施工後。光が当たりすぎてアームも白く見えますが実際は真っ黒に塗られてます。輸入車の場合、フロアは塗らなくても良いのですがENDOX(エンドックス)のようなゴム系の塗料を使う場合は防音効果もあるのであえてペイントします。とくにボディーの端、フレームの継ぎ目を重点的にペイントします。 ステンレスの台所に缶詰を置いておくと錆びてしまうように、材質が異なる鉄同士がある部分(特にボルト付近)は塗料を固めてしまうほど噴射します(笑) 

ここまでやっている所はあまり無いですが、必ず磁石で材質をチェックしてから作業します。施工後も同様。

防錆施工は塗装よりも養生がカギになります。これにどれだけ時間がかけられるか。施工する会社の考え方によって完成度が全く違ってきます。スタンドやショップで行っている場合、実際に作業をみてみると良いでしょう。 施工する側から言うと、車のボディ以外をペイントする場合であってもボディへの付着やペイントしてはいけない部分には相当気を使います。逆に言うと完全な養生(マスキング)が行われていれば、ガンガン塗料を吹きつけられるのです。極端な表現ですが目隠ししていても吹きつけられる位の養生が必要なのです。

これはイエローのキャリパーではなく、マスキングしているのです。これの上にさらにローターを養生します。スチーム洗車、乾燥、養生で早くて3時間、塗装に1時間、マスキングの撤去、細かい部分のチェックなどで1時間、計5時間の作業時間が必要です。整備士というのは時間当たりで稼ぎますので1時間6000円〜10000円と考えた場合、防錆処理が高額なのは理解できると思います。整備工場が儲かっているとかではなく、当然の料金体制なのです。

私の場合ですが、最初にリフトアップして各部のチェックして作業できるかどうか判断します。錆が多すぎる場合は受けません。無駄な抵抗ですし、それなら高額なお金を別に使った方が良いからです。 また、重要なのですが車によってはペイントしないほうが良い場合もあります。例えばアメ車のブレーキラインなどは古くなると必ず損傷しますので防錆で隠してしまうと今後の整備に支障が出たりします。その場合は説明して承諾を得てから作業します。可能と判断すればスチームで洗浄し、乾燥させて錆をチェックします。そしてボディを養生し、マフラーを養生し、ブレーキ他を養生。 錆が発生している箇所に転換剤を使用してから防錆塗装に入ります。使うのはいつもENDOXです。ノックスドールもありますが、私は色々な事情で使用しません・・・・。 最後にフロアにあるトンネルやペイントが入らない部分にロングノズルを使ってマルチワックスという防錆処理を行います。最後にマフラーの養生を外して場合によってはマフラーを耐熱ペイントします。



完成後はどこの整備工場に持っていかれて違うプロの整備士が見ても「ここ塗って無い」「ここ手抜きだ」「ここテキトーだ」と言われないようにしています。 私も色んな防錆を見てきましたが、酷いものもあります。アルミのオイルパンにペイントしてあったり、肝心なリアのアクスル上部にペイントがしてなかったり。  

塗りづらい、ペイントが届かない = 洗車が難しい、錆び易い

一番錆び易い箇所、厚塗りしたほうが良い箇所、防音に適した箇所、動く部分、熱をもつ部分・・・・・などなど、防錆は相当なノウハウが必要ですが、いくら防錆しても完全にはなりません。必ずどこか錆びます。それでもしたほうが良いのです。融雪剤を散布する地域にお住まいの方で錆が嫌な方。 後悔する前に必ず防錆加工を行ってください。ボディコーティングなんて後でよいのです。 豪華なスーツなのに実はウンコの付いたパンツを履いている状態と同じです。

 
と書きながら私は自分の作業場は公開しません(笑) 札幌で探してみてください。



最後に防錆が必要な車、そうでない車を勝手に書きます。

フォルクスワーゲン、アウディ、BMW、ベンツ・・・・・欧州車の場合、フロアパネルに関してはペイントする必要はありません。そもそもカバーで覆われているものが多く、過去に見たことがありますが沿岸にお住まいの方でさらに融雪剤地獄の高速を頻繁に使っているお客様がいました。車はベンツのW210。 サスも折れたりブレーキパイプもマフラーも一通りのダメージ修復を繰り返した車両でした。ボディも腐食が酷かったです。そんな車でも最後までフロアは全く錆びませんでした。欧州車の場合は不要と考えて結構です。「防音」効果となれば話は別ですが。
サス折れに関しては特にBMWがダントツに多いです。特にE46以降の車両。鉄の材質の品質が極端に落ちたのではないか?と思います。ベンツは中々折れませんが、車格が下になればなるほど安いパーツや材質を使うのは欧州車の常なので初代Aクラスなどはリアサスは結構折れます。
 最近(2017.2)、急激に防錆処理が進化して感動したのはベンツです。鉄の上に特殊な処理がしてあり、SUVは勿論、下のクラスでも同様に錆に強くなっています。 
個人的に防錆チャンピオンはボルボ。まず錆に強いです。ボルボで錆によるダメージは見たことがありません。大昔の240でも同じです。これは凄いことです。純正でノックスドールを使用しているだけはあります。
逆に最悪はローバー、GMです。 融雪剤を知らないのか?と思うほど酷い処理です。 
全般に言えるのはサスは必ずゴム系で防錆すること。国産車よりも確実に材質は駄目なのです。サス折れというのは異音だけでなく、破片でタイヤがバーストなんて事もあります。実際に見てきました。あとはリアのアクスル上部、フロントのサブフレーム後部、ブレーキパイプは綺麗なうちに何かしらの処理をしたほうが良いでしょう。

錆は一度発生したら進行します。厳密には上から何を塗っても(ノックスドールであっても)駄目なのです。






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