VW TSIエンジンは買ってはいけない



ツインチャージャーのTSIエンジン。 
これもそうなんですが

タービンのみのTSIエンジンも同じく日本では買わないほうが良いです。なぜか?

2005年にTSI搭載のゴルフが登場。 当初はダウンサイジングの技術や排気量に対してのパワー感など絶賛していた評論家もいましたが、評論家なんてのは新車の当たり車両しか乗らないわけで全く参考になりません。彼らはその車を長くのる必要はなく、数ヶ月、数年乗って壊れようが知ったこっちゃないのです。 違う車ですが自動車評論家で「数年後、新しいファクターが沢山はいっているから故障するリスクがある」などと語れたのは今は亡き徳大寺有恒先生くらいだったでしょうか。



これはエンジンチェックランプで入庫したトゥーランの故障探求中のもの。チェックランプは点灯しているが調子は良いというパターン。数日預かることに。預かった当初は「失火」のフォルトコードが入っていたものの、過給もかかるし調子は良かった。ただ、リセットしてもすぐにフォルトコードが入るように。


エンジンルームの点検を行ったが何もなかったが、とうとう調子も悪くなってきた。圧縮を測ると一番だけ半分しかなく、バルブの密着不良や最悪曲がっている等が考えられてきて、とりあえず内部で間違いないという事で面倒だが分解することに。


めんどくせー


ヘッドを下ろしてバルブをチェックしたが、なぜか損傷は見られず。
腰下の可能性を探るべく、4発のピストンヘッドを水平に揃えて灯油を充満させてみると、一番だけ灯油がみるみるピストンとシリンダーの隙間へ流れていく。

一番のピストン。棚落ちである。


リングの隙間が欠けている。これでは圧縮が抜けてしまう。


これはタイミングチェーン。右が新品。左が今回外したもの。これだけ伸びていた。


結局、ピストンを交換。対策品にはなっていたが、私はあまり期待していない。これは後に書く。チェーンも交換してタイミングを合わせて組み付け。無事にフォルトも入らなくなって納車となった。で、次にきたのが・・・・


ポロ。これまたTSI。 これも預かった当初は始動時の異音だけの入庫。チェックランプも無し。しかし、預かっているうちに始動も困難になり、バルブとピストンが干渉してエンジンブロー。色々と事情があったのですぐに中古エンジンへ換装して納車。



中古エンジンとドン替えの予定が、同じエンジン型式なのにタービン位置が違っていたのでエキマニもタービンも替えるハメに。1年の保障が付いていたが、中古のエンジンを売ってくれた業者も恐らく何も知らないと思う。


総括
まず、上の二台の車両は一例に過ぎないことを書いておく。実際はこの不具合はもっと台数がある。
今回、両方に共通していたのはチェーンの伸び。これは経年劣化ではない。最初のトゥーランも次のポロも3万キロ台の車両。チェーンが伸びすぎてピストンとバルブがクラッシュするか、チェーンが伸びてバルブタイミングが狂って空燃比がおかしくなって異常燃焼でピストンが逝くか。本当に弱いエンジンである。 肝はタイミングチェーン。伸びるのは磨耗するからであって、これの寿命を延ばすには潤滑しているオイルが上質なこと、運転中にアクセルの急なオン急なオフを繰り返さない、エンジンブレーキを極力使わないなど、もう無理難題しかない(笑)

 これは実はDSGも関係している。ミッションのショックはクラッチを介してフライホイールからエンジンのクランクへ伝わる。クランクは頑丈であるが、その回転で回されているのはタイミングチェーンである。エンジンの回転、ミッションの回転にズレが生じれば(変則ショック・ジャダ)、関係のなく回っているカムシャフトとクランクを繋いでいるチェーンに負荷がかかってくる。 昔、アルファのジュリエッタでマニュアル操作が下手糞なオーナーが一万キロもたずにチェーンを破断させたのを思い出す。 これがゴム製のタイミングベルトの場合だと逆にメンテナンスフリーである。ゴムベルトは熱の変化にも強く、ショックをも吸収する。定期的に交換するだけで良い。

いくらピストンが対策品であろうと、構造上タイミングチェーンが伸びてしまうのだから何をやってもリスクは回避できないと思われる。オイル交換、それも上質なオイルの交換だけが予防策だと思う。

知人が長年ゴルフ3に乗っていて、車検でディーラーで見積もりをとったら丁度タイミングベルトの交換時期も重なってしまった。古くなったこともあり営業が現れてこう告げられた。「今度のゴルフはタイミングチェーンです。もうタイミングベルトの交換は必要ないんです」、「排気量も小さくなったのにパワーが凄いんです」と言われて、まんまと乗り換えてしまった。
それが最初のトゥーランである(笑) 走行距離31000キロ。エンジンブロー。修理代数十万円。 
捨ててしまったゴルフ3。走行距離23万キロ。廃車になるまでノンOH。タイミングベルト交換通産3回。数万円。

兎にも角にもワーゲンはタイミングチェーンが伸びる。それも凄い早さで伸びていく。日本の高温多湿で渋滞が多く、ストップ&ゴーの繰り返しでは仕方ないと自分は思っている。

現在の知人のトゥーランはエンジンは直ったものの、すでに次の修理が決定している。エンジンを修理したあとに試運転したらDSGが壊れていたから。本人は気が付いてなかった。というわけで、次回はDSGを日本では乗ってはいけない理由を書く。






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