VW ゴルフ7
ヒーターコアは
必ず詰まる


患者はゴルフ7。約50000キロ。
 氷点下マイナス15度の朱鞠内へ行き、途中で運転席だけヒーターが効かなくなり死にかけたらしい(笑)笑えないけど。

ヒーターコアを摘出。イン側から水を流したら錆やら何やら出てきた。詰まりだ。これはゴルフ7の定番トラブルというか欠陥だ。

クーラントの入り口と出口は片側なので帝王切開で奥側を点検。

このように奥側が詰まる。黒く見えるのは通路。その他の茶色部分はすべて詰まり。



ゴルフ7のコアはこのようにセンター中央の下についている。ほんと、足元くらいの位置なのだ。


典型的な症例がこれだ。ヒーター全開でも助手席側から運転席側につれて温風が弱くなってくる。まるでデュアルで動かしているかのように。勿論、操作はしていない。運転席もヒーター全開の状態でこの症状になる。


この図でいえば向かって左が助手席。右側が運転席になる。 ゴルフ7のヒーターコアは入り口と出口が左にある。通常はこのようにエンジンで温められたクーラントがコア全体を通り、圧がかかってコア全体が熱くなる。これで奥からブロアで送風されてヒーターとなるが、温風はまんま左が助手席側、右が運転席側となる。


しかし、奥から汚れが溜まっていき通路が狭くなると水圧の原理上、どうしても抜ける方向へクーラントは逃げる。それでクーラントが通らない奥側(運転席側)はどんどん汚れが溜まっていく。脳梗塞のように放置すればそのまま絶対にクーラントは通らない。よって構造上、右側の運転席側だけが温風が出なくなる。


これは真横から見た図。 向かって左が車両前方(エンジン側)、右が室内側。クーラントは下から入って上から抜けていくが、機械式のウォーターポンプである以上、エンジン回転が高ければ水圧も高くなるので低回転の多用やアイドリング放置が長いようなシチュエーションが多いとクーラントの流れは当然弱いので汚れは下へ溜まる。ダメなのは位置が低いのでエンジン側からの汚れさえも溜め込んでしまうような構造なのだ。あまり乗らない車や飛ばさない方、町乗りが多い方にコア詰まりが多いのは回さないから、そしてエンジン温度が低いからだと思う。そして本国だと平均速度もエンジン温度も違うので故障頻度も違ってくると思うし、なによりコアが詰まっても左ハンドルは吸気位置(フィルター位置)だけ違うだけでコアは右ハンドルと共通なので詰まっても助手席側から効かなくなる。なので本国の方は詰まっても急いで修理する必要もないだろう。

今回の車両は新車で購入からずっとディーラーで整備してきた車だ。この症状が怖いのであれば定期的なクーラント交換は勿論だが、おかしな添加剤は絶対に入れないこと。 ただし、定番のウォーターポンプ交換の際には洗浄剤(ラジエターフラッシュなど)を入れるのは有りだと思う。 


自分はワコー●は使わない。何故ならワーゲンアウディの繊細なコアには強すぎて、剥がしたスラッジで逆に詰まらせた経験がある。それも昔のゴルフで数台。即効と書いてあるので確かに強いのだろう。 だから自分はここ数年はバーダルしか使わない。 洗浄力はあるがガパガパと剥がすというよりは溶かしていく感じなので気に入っている。

ゴルフ7でDSGの故障はあったものの、15万キロ走破している顧客がいるが未だにコアは詰まっていない。確かに定期的にクーラント交換をし、その都度に洗浄剤を使っている。クーラントにはこだわりが無い様でいつも安いホーマッ●のクーラントを持ち込んでくるのでこちらは少し嫌なんだけど(笑)





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